理想の恋愛といえば、「好きな人と出会って、2人だけの幸せな時間を過ごす」と思うのが一般的でしょう。
しかし、「恋愛に疲れてしまった」「もう付き合うのがめんどくさい」と恋愛疲れを訴えている方もいます。
最近では若者の恋愛離れがトレンドになりつつありますが、その背景には恋愛疲れも関わっているかもしれません。
付き合った人ほとんどがDV気質があったから、交際するのが嫌になった
マッチングアプリで敗戦しっぱなしで恋活やめたデン!
一緒にいるの疲れるし、なんやかんや1人が気楽っす
本記事では、恋愛疲れがなぜ起きるのか、その原因と陥りやすい人の共通点、解決策などを解説します。今の恋愛で悩んでいる方も、気になる項目があれば参考にしてみてください。
恋愛疲れをしやすい人の特徴

恋愛疲れしやすい人には、いくつか特徴があります。何気ない行動や考え方でも、無意識のうちに恋愛疲れをしているのかもしれません。
ネガティブ思考で自己評価が低い

恋愛疲れをしやすい人の特徴は、ネガティブ思考をに走りやすいところです。
「相手に嫌われたらどうしよう!」「どうせ、俺なんて誰とも付き合えない」など恋のチャンスを目の前にしてネガティブになると、前向きに考えることが難しくなってしまいます。
実際に早稲田大学が行った研究(※)によると、ネガティブな感情が心身の疲れを伴いやすく、恋愛関係においては不安や抑うつなどが感じやすくなるを明らかにしました。
自分の魅力や交際後のリスクなど不安を感じる部分はありますが、常にネガティブ思考が常態化するのは注意が必要です。
※”J-STAGE 公式HP”参照
考えすぎてしまう

気になる相手を見つけた際に、どのように親睦を深めようか悩んでいる方が多いのではないでしょうか?
相手に気に入ってもらうために、振舞い方や話し方などを気にすることは無理もありません。
とくにマッチングアプリでは、ちょっとした振舞い方でブロックされることもあるので、人によっては慎重に行動を取るようになるでしょう。
しかし、相手に好かれるために考えすぎてしまうと疲弊しやすくなります。とくに相手に好かれようと自分を抑えたり、相手に合わせて行動したりしている方は注意が必要です。
どのような立ち振る舞いが好まれるんデン?
やはり、しゃべり方が・・・
いや、やはりエスコート力か?
もう、分からなくなってきた~~~~~~
考えすぎて頭の電波が壊れないか心配っす。
少しでも好かれたいがゆえに、迷走する方は結構いそう。
感情が不安定になりやすい

相手のことに対して不安な気持ちになったり、突然怒りを感じてしまったりと感情が不安定になりやすい人は、恋愛疲れに陥る可能性があります。
実際に恋愛関係と疲労感に関する研究(※)によると、恋愛関係における不安と抑うつなどのネガティブな感情が疲労感を及ぼす可能性があることを明らかにしました。
反対に感情の起伏が少なくメンタルが安定している人は、疲労感を感じにくい傾向にあるそうです。
確かに感情に振り回されすぎて、付き合うたびに疲れたような感覚がある。
自己犠牲を払ってしまう

相手のために何かをしてあげることは、素晴らしいこと。
相手が何か悩んでいることを解決してあげればお互いハッピーな気持ちになれるでしょう。しかし、相手のために尽くしすぎてしまうのはおすすめできません。
例えば、金銭で困っている相手のために借金をしてまで貢いでしまったり、深刻な悩みを抱えている相手のために時間や労力などを消費してまで解決しようとしたりすると、自分の心がボロボロになってしまいます。
自己犠牲を払った分、報われればよいですが、残念ながら相手にいいように利用されたり、お互い不幸な結末を迎えたりというようなことも少なくありません。
依存しすぎてしまう

恋愛において、相手と一緒に過ごす時間はかけがえのないものです。
しかし、四六時中ずっと一緒にいたり、相手のことで頭がいっぱいになったりすると、心身共に疲れやすくなります。
とくに恋人と離れている場合に、漠然とした不安感や見捨てられる恐怖心などを抱いている方は注意が必要です。
【依存症的傾向がある人の特徴】
- 常に相手とずっと一緒にいないと不安
- いつ見捨てられるか分からない
- 相手の行動履歴を逐一チェックしたい
- 仕事や趣味よりも相手を優先してしまう
- 過剰に連絡する
- 相手の予定に合わせようとする
- 孤独に耐えられない
- 感情のコントロールができない
- 一緒にいても不安になる理由が分からない
依存症になりやすい人は、幼少期の親子関係やストレス対処の未熟さ、社会的孤立などさまざまな要因が複雑に絡んでいるのが背景にあるといわれている
恋愛疲れしてしまう原因

ここまで恋愛疲れしやすい人の特徴を挙げましたが、どのような要因が恋愛疲れに繋がるのか気になるところでしょう。
1つの原因で恋愛疲れに至ることもあれば、複数の要因が複雑に絡んでいることで起こる場合もあります。
恋が実らない

恋愛疲れでよくある原因の1つが、恋が実らないこと。
理想の相手とスムーズに恋人関係に発展すればハッピーですが、相手に振り向いてもらえなかったり、すでに相手に恋人がいたりと、そう簡単に実らないこともあります。
とくにテンプレートのように毎回片思いで終わり続けてしまうと、「自分には恋愛は無理だ。」「どうせ振られる」と、次第に自信をなくしネガティブ思考に陥りやすくなるでしょう。
かれこれ、100回以上振られ続けているデン。。。
もう、彼女できる気がしない
果敢に挑み続けたこと、尊敬するっす。
マッチングアプリで疲れる

出会いに欠かせないツールといえば、マッチングアプリ!気軽に新たな出会いができるツールですが、マッチングアプリで疲れてしまう方は少なくありません。
なかなかマッチしなかったり、多くの人とのやり取りをしなければならなかったりとストレスを感じやすい要因が多くあり、人によっては早い段階で疲弊してしまいます。
【よくあるマッチングアプリ疲れ】
- ユーザー数が多く選びきれない
- 1人もマッチしない
- 無数のいいねやマッチ数で脳の処理が追い付かない
- ちょっとした言動でやり取りが途切れる
- 自分を演じないと嫌われる恐怖心がある
- 自分を演じないと嫌われる恐怖心がある
せっかくマッチングした子とデートまでありつけたのに、ドタキャンされたデン(泣)
ギャルゲーのように、途中ミスってもセーブできればいいのに。
マッチングアプリは、セーブ機能が存在しないコンティニュー不可の側面があるからね。
一度ゲームオーバーしたら、初めからやり直しっす。
もうログアウトする(泣)
恋活が長期化する

せっかく恋人を見つけるなら、早い段階で恋を実らせたいと思うでしょう。
しかし、恋活が長期化する、恋愛に対するモチベーションも下がりやすくなります。
とくに恋活が長期化し「誰でもよいから付き合いたい」「とにかく恋人関係になれそうな人」というように妥協するようになった方は注意が必要です。
心の余裕のなさは相手にとっては印象はよくない傾向になるので、せっかくあなたのことを気になったとしても遠ざけてしまいます。
恋愛テクニックに振り回される

なかなか恋人ができないことから、ネットやSNS、セミナーなどから恋愛テクニックの知識やノウハウを得ようとする方もいることでしょう。
確かに恋愛テクニックを身に着け上手に使いこなせば、会話やデートなどのシーンで相手との距離が近づきやすくなります。
しかし、恋愛テクニックを鵜吞みにしすぎると逆効果に。
相手の性格や関係の段階、周囲の状況を無視して教科書通りにアプローチしてしまうと、相手に不信感や不安感を持たれてしまい要注意人物と認定される可能性があります。
君のナイスな甘い口調で話しかければ女の子はいちころ!
なるほど!早速やってみるデン!
そこのお姉さん、よかったらお茶でも?
えっ、なんなんですか、急に、怖い・・・
だめか。
あっ、そこのお姉さん、かわいいですね。ぜひ連絡先を
♪♪♪(※ヘッドホンで聴こえていない)
ちょっとちょっと、もうやめなって。
ダメだ!振られた!!僕はモテないんだ~~~~~
そりゃ、そうなるわな。
ナンパするにしてもシチュエーションが強引すぎるっす。
誤った方法で恋愛テクニックを活用し失敗を積み重ねてしまうと、次第に自己肯定感が低くなったり、ネガティブ感情を抱いてしまったりと悪循環に陥りやすくなります。
空回りが続いている方は、自分の行動の見直しや友達や同僚などの助言などが必要です。
恋が実るまでに障壁が多すぎる

順風満帆に恋愛が進むよりも、ある程度の障壁があった方が恋が燃え上がりやすいです。
心理学の用語では「ロミオとジュリエット効果」とも呼ばれており、友人からの反対や遠距離のような物理的な障壁などの妨害要因があることで、より一層恋愛感情が燃え上がりやすくなります。
| 【POINT】ロミオとジュリエットとは? シェイクスピアの有名な恋愛戯曲。主人公のロミオとヒロインのジュリエットが、家同士や周囲からの反対を受けつつもお互いに惹かれ合っていく物語。最終的には、死を選ぶという残酷な結末。 |
しかし、あまりに障壁が強固すぎるのは逆効果です。1つの障壁をクリアしたにもかかわらず、いくつも終わりの見えない障壁が続くと、燃え尽き症候群のように疲れてしまいます。
あまりに1つの恋愛に対してエネルギーの消耗が激しすぎると、次の恋愛へのステップを踏むための回復期間が長引いてしまうかもしれません。
喧嘩が絶えない

「会うたびに口論になる。」「デート先でも喧嘩になる」など、交際している方であれば、相手との衝突で悩んでいる方もいるでしょう。
安らぐ暇もなく喧嘩にエネルギーが消費されてしまうと、次第に疲れやすくなってしまいます。
人によっては喧嘩が絶えないということで、諦めてしまう方もいるかもしれません。
人との口論は交感神経を刺激して心拍数や血圧、代謝率の一時的上昇を促すといわれているらしい。(※)
そんなに?1回の口論でそれぐらいなら、頻繁に喧嘩すれば結構疲れそう。
※NLM 公式HP”参照
恋人に振り回される

交際中でよくあるのが、恋人に振り回されることで生じる疲労感です。
例えば「笑顔だったのに急に不機嫌になった」「自分の予定のことも考えてもらえず突然呼び出された」など、自分のコントロールが効かない状態になってしまうと、恋愛で疲弊しやすくなります。
とくに、注意しなければならないのがDV被害です。
DVは日本でも問題となっており、毎年多くの方が被害を受けていると報告されています。
| 【POINT】DV(ドメスティックバイオレンス) 配偶者または交際相手から暴力を振るわれたり、精神的に圧力をかけられたりする。 |
これだけ酷いことをされるなら、なおさら別れると思うんだが
いい着眼点だね!DVならではの特徴的なサイクルが原因だといわれているんだ。
DVから抜け出せない原因には、緊張の蓄積期(小さな暴力の兆候)・爆発期(身体的または精神的暴力)・ハネムーン期(加害者が謝罪し優しい側面を見せる)のサイクルがあるのが特徴です。
一度交際相手から暴力を振るわれたとしても、ハネムーン期で優しくされてしまうと「今度なら変わってくれるかも」「もう1回信じてみようかな」という心理状態が生まれやすくなります。
まさに、アメとムチだな
過去の恋愛でトラウマがある

新しい恋をしようと思っても、過去の恋愛がトラウマで一歩が踏み出せずに悩んでいる方もいるでしょう。
先ほど紹介したDVのような強烈なトラウマ経験はもちろんのこと、浮気・不倫などの裏切りや相手からの心無い言葉、恋愛が原因の人間関係の崩壊など心に残るような傷は回復するのに時間がかかります。
とくに、自分の人生観や価値観などを大きく変えるようなトラウマの場合には、「また起きたらどうしよう」「もうあのつらい経験をしたくない」というようなジレンマを抱きやすいです。
心理学者の「ジョン・グレイ」氏によると恋愛には90対10の法則があると述べているのだ。
【POINT】90対10の法則
「私たちが異性関係の中で経験するさまざまな説明のつかない精神的混乱は、その原因の90%は実をいえば自分の過去に関係がある。」(※)
※伊東明著書:恋愛依存症
このように過去の恋愛トラウマを思い出してしまうと、精神的にも疲弊しやすくなります。
そのため、心のどこかで新しい恋愛をしようと思っても、人によっては過去の恋愛が重荷となり前を進む気力すらも失うかもしれません。
多忙な日々で恋愛する余裕がない

恋愛疲れをしてしまっている場合は、恋愛ではなく、仕事や私生活など外部要因が原因にあるかもしれません。
例えば、毎日スケジュールに追われている日常を過ごしていれば、恋人はもちろんのこと、友人や家族に気遣う余裕がなくなってしまいます。
実際にアシュリー・K. ランドールとガイ・ボーデンマンがカップルを対象に行ったストレス研究によると、心の余裕の低下がパートナーへのサポート行動やポジティブな解釈を妨げることを指摘しました。(※)
多忙で心の余裕が持てない場合は、生活の見直しをしたり、恋人との距離を取ってみたり、一人の時間でリラックスできる時間を作ったりというようなことが工夫が必要です。
とくに時間に追われている方であれば、スケジュールを調整することで、心の余裕が持ちやすくなります。
下記の著書では、「時間がない」方のために向けた時間間隔の修正法を記載したものになっているので、ぜひチェックしてみてください。
※“サイエンスダイレクト公式HP”参照
恋愛疲れになった場合の対策

恋愛疲れに陥った際、どのように自分の気持ちを向き合えばよいのか悩んでいる方もいることでしょう。
恋愛疲れを解消するためには、疲労で疲れきった体と同じく、心もしっかり休ませてメンタル回復に力を入れることが重要です。具体的に、どのように解消するべきなのか紹介します。
恋愛から距離を置く

恋愛のことを考えるだけでも嫌になる場合は、恋愛から距離を取るのがおすすめです。交際中の方であれば、相手から距離を置くか別れるか検討した方がよいでしょう。
恋愛のことを忘れて日常生活を過ごせば、メンタルの回復もスムーズに進みやすくなります。
一人の時間をつくってみる

恋愛に充てていた分、時間が空いた場合は一人の時間を作ってみるのがおすすめです。
最初は恋人がいないことに対して寂しさを感じる部分があるが、一人旅や一人カラオケ、アウトドアなど一人で楽しめる趣味を充実させれば、「意外と1人も悪くない」と思いやすくなります。
没頭できる仕事や趣味を見つける

恋愛疲れの解消には、没頭できる仕事や趣味を見つけましょう。恋愛疲れでやってはいけない習慣は、ボーとすることです。暇な時間が生まれてしまうと、ふとした瞬間に失恋のようなネガティブな記憶を思い起こしやすくなります。
しかし、夢中になれる仕事や趣味などが見つかれば、嫌なことを思い出す頻度が少なくなります。
仕事や趣味に没頭している間に、嫌なことを思い出すのは逆に難しい。
友達と過ごす

恋人がいなくても、友達と一緒に過ごせる時間を増やせば充実した日常を過ごせます。
飲み会をしたり、カラオケをしたり、BBQをしたりするなど、気心が知れた友達と遊べば、いつの間にか恋愛疲れのことも忘れてしまっているかもしれません。
自分のペースで次の恋愛へ一歩進もう

恋愛しようと思っても、次の出会いの家庭で過去の恋愛のトラウマや嫌な思い出をふと思い起こさせることがあるかもしれません。人によっては、回復にかなりの時間を要する場合もあれば、早いペースで回復する方もいるでしょう。
恋愛疲れをした場合に重要なことは、自分の気持ちに素直になること!
本当はその気もないのに無理やり恋人を作ろうとしたり、気になる人がいるにもかかわらず「もう恋人は作らない」と自分に嘘をついたりすると、自分の首を絞めることになります。
もし恋愛疲れで気の持ちようが分からない場合は、「恋愛冬眠」というスタンスで物事を考えるのがおすすめです。
冬眠状態になり春に暖かくなれば活動するというように、恋愛疲れで冷え切った心を休ませて、ある程度回復すれば、自然と恋愛への興味や行動意欲が戻ってきます。
ちょっとしたきっかけで、かつてのときめきが突然戻ってくることがあるかもしれません。
次の恋をよりよいものにするためにも、自分のペースで前を向きましょう。


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